シリコン・TPE・ABSってなにが違う?プレジャーアイテムの素材の選び方

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素材表示を確かめる成人女性と、箱・説明書。

パッケージにある「シリコーンゴム」「エラストマー」「ABS」って、何が違うの?体に使っても大丈夫?素材ごとのさわり心地とお手入れのしやすさ、気をつけたい素材、潤滑剤との相性、素材表示の見方をまとめました。

体の中や、デリケートなところにふれるものだから、素材は気になりますよね。でも、パッケージの「シリコーンゴム」「エラストマー」「ABS」を見ても、何が違うのかはわかりにくいものです。

素材の安全って、だれかが確かめてくれているの?

体にふれる部分の素材を確かめましょう。
体にふれる部分の素材を確かめましょう。
読者

売っているものなんだから、どれも安全なんですよね…?

編集部

そう思いたいですよね。ただ、アダルトグッズの素材については、まだ調べられていないことも多いんです。だからこそ、素材の表示を自分で見ておくと安心です。

アメリカの研究者は2023年の論文で、アダルトグッズは体のデリケートなところにふれるのに、リスクの評価や管理が十分にされていないと指摘しています。この研究では4つの商品を調べ、すべてから、ホルモンのはたらきを乱すおそれがあるとされるフタル酸エステルが見つかりました。ただし、調べたのは4つだけで、アダルトグッズ全体を代表するものではないとも書かれています。

「どれも危ない」ということではありません。素材がはっきりわかるものを選ぶことが、自分を守るいちばんかんたんな方法です。

「表面のすき間」で、お手入れのしやすさが変わる

素材によって、お手入れのしやすさは変わります。
素材によって、お手入れのしやすさは変わります。

素材は大きく、表面がなめらかなもの(非多孔質)と、目に見えない細かいすき間があるもの(多孔質)に分けられます。すき間のある素材は、洗っても汚れや菌が残りやすく、清潔に保つのがむずかしいとされます。

アメリカのブラウン大学の学生向け健康情報では、次のように分けています。

  • 表面がなめらか:ガラス、ステンレス、かたいプラスチック、シリコン
  • すき間がある:ゴム、ビニール(塩化ビニル)、サイバースキンと呼ばれるやわらかい素材、ナイロン、革

素材ごとの特徴

お手入れは、説明書に沿って行いましょう。
お手入れは、説明書に沿って行いましょう。
素材さわった感じお手入れ気をつけたいこと
シリコン(シリコーンゴム)やわらかく、すべすべ洗いやすいシリコン系の潤滑剤で傷むことがある
TPE(エラストマー)やわらかい製品によって違う説明書どおりに洗う。ベタついてきたら替えどき
かたいプラスチック(ABS・PC など)かたく、つるつる洗いやすい煮沸しない。持ち手や電池のふたによく使われる
ガラスかたく、重め洗いやすい急な温度の変化を避ける。欠けやひびがあれば使わない
ステンレスかたく、重い洗いやすい電気の部分があれば水に沈めない
ゴム・塩化ビニル(PVC)などやわらかい汚れが残りやすい成分がわからないことも。コンドームをかぶせて使う

ひとつのアイテムに、いくつかの素材が使われていることもよくあります。たとえば iroha stick の材質は「シリコーンゴム、PC」で、体にふれる先端がシリコン、持ち手がかたいプラスチックです。

シリコン

プレジャーアイテムでよく使われる素材です。表面がなめらかで洗いやすく、やわらかいさわり心地のものが多いです。iroha は、iroha zen や iroha koharu などについて、本体に「FDA(アメリカ食品医薬品局)が設定している安全基準を満たした素材」を使っていると説明しています。

気をつけたいのは潤滑剤です。シリコン系の潤滑剤は、シリコン製のアイテムを少しずつ傷めることがあります。

TPE(エラストマー)

やわらかい素材です。ただ、TPE と書かれていても、中身や性質は製品によって違います。

アメリカで女性12人が協力した小さな研究では、TPE 製とシリコン製のバイブレーターを使ってもらい、市販のクリーナーで洗ったあとの HPV(ヒトパピローマウイルス)を調べました。24時間後にも HPV が見つかったのは TPE 製のほうで、シリコン製では見つかりませんでした。人数が少ない研究ですが、人と共有するならコンドームを使ったほうがよい理由のひとつです。

ゴム・塩化ビニル(PVC・ジェリー素材など)

やわらかい素材です。ブラウン大学の情報は、ゴム素材は表面にすき間があって洗いにくく、成分がわからないことや、健康への害が示されているフタル酸エステルを含むことがあるとして、コンドームをかぶせて使うことをすすめています。

潤滑剤との相性も見ておく

潤滑剤と素材の相性を確かめましょう。
潤滑剤と素材の相性を確かめましょう。

素材によって、使える潤滑剤が違います。

  • 水溶性:多くの素材に使える。初めてならこれ
  • シリコン系:シリコン製のアイテムを傷めることがある
  • オイル系:ラテックスのコンドームを傷める。アイテムによっては変形や変色の原因に

iroha は、アイテムには水ベースのローションだけを使うよう案内しています。シリコン系のローションや、マッサージオイル、ベビーオイルは、故障や変色、変形の原因になるとしています。潤滑剤の選び方は 潤滑ゼリーの選び方 へ。

素材の表示は、どこで見る?

箱や説明書、公式サイトで素材を確かめましょう。
箱や説明書、公式サイトで素材を確かめましょう。
  • 箱や説明書の「材質」「素材」の欄
  • 公式サイトの商品ページ(スペックの欄)
  • 販売元やメーカーの名前、問い合わせ先が書いてあるか

素材の表示がない、販売元がわからないものは、体にふれる部分に何が使われているか確かめられません。初めての1つなら、表示がはっきりしているものから選ぶと安心です。

よくある疑問

値段だけでなく、素材と販売元も大切です。
値段だけでなく、素材と販売元も大切です。

質問:安いアイテムは危ない?

答え:

値段だけでは決まりません。安くても素材の表示がはっきりしているもの、高くても表示がないものがあります。見るのは値段より素材の表示と販売元です。

質問:シリコンなら煮沸して消毒できる?

答え:

電気の部品が入っていないシリコン製なら煮沸できる、という情報もあります。ただ、電動のものは煮沸すると壊れますし、iroha のように煮沸しないよう案内しているアイテムもあります。説明書に書いてある方法で洗ってください。

質問:古くなったら、どうなる?

答え:

ベタつき、変色、ひび割れが出てきたら替えどきです。洗い方と替えどきは アイテムの洗い方の記事、捨て方は ラブグッズの捨て方 にまとめています。

アイテムの種類の違いは プレジャーアイテムの種類と選び方 にまとめています。

参考にした情報

素材に迷ったら、出典も確かめましょう。
素材に迷ったら、出典も確かめましょう。