気が乗らないのに応じてしまう…「今日はしない」のやさしい伝え方

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今日はしないと伝えていい、という言葉と落ち着いて話すふたりの成人

したくない日なのに、断ったら傷つけそうで応じてしまう。そんな人に向けて、角を立てずに「今日はしない」と伝えるひとこと、断ったあとの過ごし方、応じてしまうのが続くときに考えたいことをまとめました。

誘われたけど、今日はそんな気分じゃない。でも、断ったらがっかりさせそうで、結局そのまま応じてしまう。そんな夜が続くと、だんだん誘われること自体がしんどくなりますよね。

断れないのは、どうして?

断りにくい気持ちがあっても、自分を責めなくて大丈夫です。
断りにくい気持ちがあっても、自分を責めなくて大丈夫です。
読者

断ると嫌われそうで、つい「いいよ」って言っちゃうんです。

編集部

相手を大事に思っているからこそ、ですよね。でも、無理に合わせることが続くと、その気持ちがすり減ってしまいます。

断れない背景には、こんな気持ちが隠れていることが多いものです。

  • がっかりさせたくない、気まずくなりたくない
  • 断ったら、浮気されたり離れていかれたりするかも
  • 付き合っているなら(夫婦なら)応じるのが当たり前、と思っている
  • 前に断ったとき、相手が不機嫌になった

どれも、あなたが弱いから感じるものではありません。ただ、気が進まないまま応じることを繰り返すと、「誘われる=しんどい」と体が覚えてしまい、ふれあいそのものが遠のくこともあります。

気が乗らない日があるのは、ふつうのこと

疲れている日や気分が乗らない日は、無理に合わせなくて大丈夫です。
疲れている日や気分が乗らない日は、無理に合わせなくて大丈夫です。

疲れている、眠い、仕事や家のことで頭がいっぱい、生理前で体がだるい、前回痛かった。気分が乗らない理由は、その日によっていろいろです。性欲の強さやタイミングは人によって違い、同じ人でも日によって変わります。

ふたりの「したい」の差そのものに悩んでいるなら、性欲の差の記事 も読んでみてください。

断るときの3つのコツ

「私は今日疲れていて」と、自分の気持ちから伝えてみましょう。
「私は今日疲れていて」と、自分の気持ちから伝えてみましょう。

理由は、言えるぶんだけで大丈夫です。「なんとなく気分じゃない」も、立派な理由です。うまく言えなかった日があっても、次に落ち着いたときに「この前は言いにくかったんだ」と伝え直せば十分です。

そのまま使えるひとこと

理由は、言えるぶんだけで大丈夫です。
理由は、言えるぶんだけで大丈夫です。
こんなときひとこと例
疲れている「今日はほんとに疲れてて。隣でくっついて寝るのはどう?」
頭がいっぱい「今日は気持ちが向かなくて。週末ならゆっくりできそう」
体の調子がいまいち「生理前で体がだるいの。ハグだけならうれしいな」
理由を言いたくない「今日はしたくない気分なんだ。ごめんね。一緒にいるのはうれしいよ」
前回痛かった「この前ちょっと痛くて。今日は入れないで、ゆっくりくっつきたい」

言うときは、手を握ったり肩にふれたりしながらだと、「あなたを拒否しているわけじゃない」が伝わりやすくなります。

「週末なら」と約束するのは、そのときにできそうなときだけにしましょう。守れない約束は、次の断りにくさにつながります。

セックスだけでなくキスにも苦手さがあるなら、キスを無理せず断る・希望を伝える言い方も参考にしてください。相手への好意と、今したい触れ合いを分けて考えられます。

断ったあと、どう過ごす?

セックスをしない夜も、今日の気分に合うふれあいを選べます。
セックスをしない夜も、今日の気分に合うふれあいを選べます。

セックスをしない夜も、ふたりの時間は作れます。

  • ハグをする、くっついて寝る
  • 背中や肩、足をマッサージし合う
  • 今日あったことを話す、映画を観ながら寄り添う
  • 一緒にお風呂に入る(性的なことはしない、と先に決めておく)

「セックスの代わり」ではなく、「今日の気分に合うふれあいを選んだ」と考えると、どちらも気が楽になります。マッサージキャンドルのように、ふれあうきっかけになるアイテムを使うのもひとつの方法です。

「応じてしまう」が続くなら

断るのが怖いときは、話し合いより先に自分の安全を守ってください。
断るのが怖いときは、話し合いより先に自分の安全を守ってください。

一度や二度ではなく、「したくないのに応じる」が続いているなら、ふたりで話したほうがいいタイミングです。セックスの話は、寝室の外で、落ち着いている時間に。話し方は セックスレスの話し合い方 にもまとめています。

そして、知っておいてほしいことがあります。2023年7月に施行された改正刑法では、同意しない意思を示したり貫いたりするのが難しい状態でする性交は、「不同意性交等罪」になりうるとされました。法務省は、婚姻関係があるかどうかは、この罪の成立に影響しないと説明しています。恋人や夫婦のあいだでも、同意は必要です。

こうしたことが続くなら、話し合いより先に、自分の安全を守ってください。

  • 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター:#8891(最寄りのセンターにつながります)
  • DV相談ナビ:#8008(最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります)

AVで見たやり方を求められ、断っても繰り返される場合は、映像と現実を分ける話し方と線引きも参考にしてください。伝え方だけを工夫し続けず、距離を取ることや相談を優先してよい場面も整理しています。

オーラルセックスを頼まれて困っている場合は、苦手な行為を断る場面別の言い方3例も参考にしてください。代わりの触れ合いも義務にしない考え方や、繰り返し迫られるときの相談先を紹介しています。

受診の目安

痛みや不調が気になるときは、婦人科やかかりつけ医に相談してください。
痛みや不調が気になるときは、婦人科やかかりつけ医に相談してください。

痛みが原因なら、セックスが痛いときの記事 や 濡れないときの記事 も参考にしてください。

よくある疑問

回数よりも、ふたりが納得できているかを大切にしましょう。
回数よりも、ふたりが納得できているかを大切にしましょう。

質問:何度も断っていたら、離れていかれない?

答え:

断ること自体が、関係を壊すわけではありません。心配なのは、理由がわからないまま断られ続けて、相手が「嫌われたのかも」と不安になることです。

「あなたが嫌なわけじゃない」「こういうふれあいならうれしい」と、断る以外の気持ちも伝えておくと、すれ違いにくくなります。

質問:断ったあと、罪悪感でいっぱいになる…

答え:

罪悪感を感じるのは、相手を大切に思っている証拠でもあります。でも、自分の体と気持ちを守るのは、悪いことではありません。

その気持ちは、断ったあとのハグやひとことに向けてみてください。「言えてよかった」と思える経験が、少しずつ罪悪感を軽くしていきます。

質問:断ってばかりで、セックスレスにならない?

答え:

「断ること」と「セックスレス」はイコールではありません。大切なのは、回数よりも、ふたりが納得しているかどうかです。どちらかがつらくなってきたら、セックスレスの記事 を一緒に読んでみるのもひとつの方法です。

始めたあとに疲れたときの伝え方は、セックスが長くて疲れるときの伝え方も参考にしてください。

参考にした情報

同意や相談先のことは、公的機関の情報も参考にしてください。
同意や相談先のことは、公的機関の情報も参考にしてください。