性欲の差、どう埋める?「したい」と「したくない」がすれ違うときの話し方

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誘っても断られてばかりでつらい。応えられない自分が申し訳ない。性欲の差は、どちらかが悪いわけでも、相性が悪い証拠でもありません。性欲が変わる原因、責め合わない話し方、回数より大事な「条件」の決め方をまとめました。

誘っても断られることが続くと、「もう求められていないのかな」と落ち込みますよね。反対に、応えられない側も「また断ってしまった」と罪悪感を抱えていることがあります。

性欲が変わるのは、どんなとき?

性欲の強さは人によって違いますし、同じ人でも時期によって変わります。イギリスの国民保健サービス(NHS)は、性欲が落ちるよくある原因として、次のようなものをあげています。

  • ふたりの関係の問題
  • ストレス、不安、うつ
  • 腟の乾燥や勃起不全(ED)など、セックスそのものの悩み
  • 妊娠・出産(ホルモンの変化や疲れ)
  • 年齢によるホルモンの低下、特に更年期
  • 血圧の薬や抗うつ薬などの薬
  • ピルやパッチなど、ホルモンを使う避妊法
  • お酒の飲みすぎ
  • 心臓病、糖尿病、甲状腺の病気など

つまり、「愛情が冷めた」以外の理由がたくさんあります。原因によっては、それを整えることで性欲が戻ることもあります。

読者

断られるたびに、魅力がなくなったのかなって思ってしまう…。

編集部

そう感じるのは自然なことです。でも理由は、疲れや体調、薬のこともあります。まずは「何が影響していそうか」を一緒に見てみませんか。

話し合い、どう始める?

セックスの話は、断られた直後やベッドの中で始めるとこじれやすいもの。寝室の外で、お互いに落ち着いている時間を選びましょう。主語を「あなた」ではなく「私」にすると、責められていると感じにくくなります。

したい側のひとこと例

  • 「責めたいわけじゃないの。最近ふれあいが減って、私は少し寂しい」
  • 「どうしたら、あなたが気楽に過ごせるか知りたい」

したくない側のひとこと例

  • 「嫌いになったわけじゃないよ。最近すごく疲れていて、気持ちがついていかない」
  • 「最後までしなきゃと思うと身構えちゃう。くっつくだけの日があると安心する」

一回で答えを出そうとしなくて大丈夫です。話し合いの切り出し方や、スキンシップを段階的に戻していく方法は セックスレスの記事 で詳しく紹介しています。

セックスに何を求めるかも、ふたりで同じとは限りません。セックスのイメージを比べた調査の記事をきっかけに、相手の希望を決めつけずに話してみるのもひとつの方法です。

回数より、「条件」を話してみる

「週に何回」と数字で決めると、少ない側は義務のように、多い側は我慢しているように感じがちです。それよりも、「どんなときなら安心できるか」を具体的にしてみましょう。

  • 疲れていない休日の午前中なら、気持ちに余裕がある
  • 途中でやめてもいいと約束してあると、始めやすい
  • 痛みがないように、潤滑ゼリーを使う
  • ハグやマッサージだけの日があってもいい

マッサージキャンドルのように、「する・しない」を決めずに触れ合えるアイテムを取り入れるのもひとつの方法です。

それぞれができること

性欲が強い側

  • 断られても、責めたり不機嫌になったりしない
  • 「普通はするよ」と、ほかの人やほかのカップルと比べない
  • ひとりで満たすことも、選択肢のひとつ。パートナーがいても、ひとりでするのは自然なことです

ひとりの時間に罪悪感がある人は セルフプレジャーの罪悪感についての記事 も読んでみてください。

性欲が弱い側

  • 「したくない」と言っていい。応じたくないときに無理に応じる必要はありません
  • 断るときは、代わりにできることを添えてみる(「今日は無理だけど、一緒に映画を観たい」など)
  • 体の原因がないか、一度確かめてみる

断り方に迷ったら 「今日はしたくない」のやさしい伝え方 も参考にしてください。

やめておきたいこと

相手を責め続ける、体型や年齢をからかう、別れを脅しに使う、しつこく迫る。これらは関係をさらに遠ざけます。相手が嫌がっているのに続けることは、恋人や夫婦のあいだでも同意のない行為です。

産後や更年期は、体の条件が変わる時期

NHSは、妊娠・出産によるホルモンの変化や疲れ、年齢とともにホルモンが減ること、特に更年期を、性欲が落ちる原因としてあげています。腟の乾燥で痛みが出て、気持ちが遠のくこともあります。

これは「気持ちが冷めた」のではなく、体の条件が変わっただけ。痛みや乾燥には潤滑ゼリーや保湿ケアで対処できることもあります。詳しくは 濡れない・乾燥の記事 や、妊活・産後・更年期のホンネ にまとめています。

ピルや薬が関係していることもある

ホルモンを使う避妊法や、血圧の薬、抗うつ薬などが性欲に影響することがあります。NHSは、薬が原因かもしれないと思ったら医師に相談し、自己判断で薬をやめないようにと注意しています。

避妊の方法を変えるときは、ほかの方法との比べ方も知っておくと安心です。ピルとミレーナの記事 にまとめています。

受診の目安

話し合うたびにけんかになる、同じところで止まってしまう、というときは、カップルカウンセリングを使うのもひとつの方法です。

よくある疑問

性欲の差があるなら、別れたほうがいい?

性欲の差だけで、別れるべきとは限りません。原因が体調や生活の変化なら、整えることで変わることもあります。ただ、話し合いを重ねてもどちらかがずっと苦しいままなら、専門家に相談しながら、ふたりにとっての答えを探してみてください。

パートナーがひとりでしているのは、浮気?

浮気ではありません。パートナーがいてもいなくても、ひとりでするのは自然なことです。ただ、それが原因で寂しさを感じるなら、責めるのではなく、その気持ちを伝えてみましょう。

ピルで性欲が落ちることはある?

あります。ホルモンを使う避妊法が性欲に影響することがあると、NHSも説明しています。自己判断でやめると妊娠の心配が出てくるので、処方してもらった医師に相談して、ほかの方法も含めて考えましょう。

参考にした情報