デリケートゾーンの黒ずみ、市販クリームでできること・できないこと
デリケートゾーンの色が濃い気がして、黒ずみクリームが気になる。市販のクリームでできることは、じつは限られています。色が濃くなる理由、化粧品と医薬部外品で言えることの違い、毎日のケアのポイント、受診したほうがいい変化をまとめました。
デリケートゾーンの色が、ほかの肌より濃い気がする。パートナーにどう思われるか心配で、「黒ずみ解消」をうたうクリームが気になっている…。そんな人に、まず知っておいてほしいことがあります。
色が濃いのは、よくあること
アメリカのクリーブランド・クリニックは、肌の一部がほかより濃くなる「色素沈着」を、よくある状態で、それ自体は危険なものではないとしています。原因としては、次のようなものがあげられています。
- ニキビや傷、やけどなど、肌への刺激や炎症のあと
- 思春期や妊娠などの、ホルモンの変化
- ピルなどの薬
- 生まれつきの体質
デリケートゾーンは、下着のこすれやムダ毛の処理、かぶれなど、刺激を受けやすい場所でもあります。また、妊娠やピルなどホルモンにかかわる変化で、色が濃くなったと感じる人もいます。どれも、体の中で自然に起きている変化で、あなたが何か悪いことをしたからではありません。
ネットの画像と比べて、私のは色が濃くて…恥ずかしい。
色の濃さは、人によってかなり違うものなんです。形や大きさと同じで、「ふつうの色」という基準はありません。まずは、自分を責めないでくださいね。
形や大きさの個人差については、女性器のしくみの記事 にまとめています。
市販のクリームで「言えること」
東京都健康安全研究センターは、化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)の効果の違いを、次のように説明しています。
| 種類 | 言える効果 |
|---|---|
| 医薬部外品(薬用化粧品) | メラニン色素の生成を抑えることで、日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ |
| 化粧品 | メーキャップの効果で、肌を白く見せる |
そのうえで、どちらも、使い続けることで肌の色がだんだん白くなる、という効果ではないとしています。
医薬部外品の「しみ・そばかすを防ぐ」は、これからできるしみを防ぐ、という意味です。すでに濃くなっている色を消す、という意味ではありません。化粧品で「白く見せる」のも、メーキャップのように上から色をのせたときの見え方の話です。
また、消費者庁は、商品を実際よりもとても優れているように見せる広告を「優良誤認表示」として、景品表示法で禁止しています。効果をうたう広告について、国が根拠となる資料を求めることもあります。
それでも使うなら、確かめたいこと
使ってみたい気持ちがあるなら、それを否定する必要はありません。ただ、「消える」ことを期待しすぎず、パッケージの表示をよく読んで選びましょう。医薬部外品なら、パッケージに「医薬部外品」と書かれていて、認められた効能と有効成分が表示されています。
- 使える場所:「外陰部の外側の肌に」「粘膜には使わない」など、パッケージの説明を確かめる
- 区分:医薬部外品か化粧品か。医薬部外品なら、表示されている効能を確かめる
- 香り:香料が強いものは刺激になることがある
- パッチテスト:腕の内側などで試してから使う
しみる、赤くなる、かゆくなる、というときは使うのをやめてください。クリーブランド・クリニックも、色素沈着のケアは、効果が出るまでに数か月から1年ほどかかることがあるとしています。すぐに変わらなくても、焦らなくて大丈夫です。
毎日のケアのポイント
- こすらない:体を拭くときも、タオルで押さえるように
- 洗いすぎない:厚生労働省の事業「ヘルスケアラボ」は、石けんで洗いすぎたり、トイレのたびに洗浄機を使ったりすると、肌が乾燥してしまうとしています。洗い方は デリケートゾーンの洗い方 へ
- ムダ毛の処理はやさしく:傷ができると、そのあとに色が残ることがある
- 下着は締めつけの少ないものを:綿など、肌あたりのやさしい素材を選ぶ
色が気になって、鏡で何度も確かめたり、タオルで強くこすったりすると、それ自体が肌への刺激になってしまいます。気にしすぎず、やさしく扱うことを意識してみてください。
こんな変化は、クリームより受診を
クリーブランド・クリニックは、色素沈着そのものは症状を起こさないとしたうえで、肌が赤い、熱をもっている、かゆい、痛い、じゅくじゅくしている、というときは医療機関に相談するようすすめています。
デリケートゾーンにできたほくろのような部分や、一部だけ色が変わったところが気になるときも、自己判断でクリームを塗り続けず、皮膚科で診てもらうと安心です。
受診の目安
よくある疑問
質問:黒ずみは、セックスの経験が多いから?
そう決めつける根拠はありません。色素沈着の原因には、肌への刺激や炎症、ホルモンの変化、体質などがあります。色の濃さで、人の経験はわかりません。
質問:美容医療なら白くなる?
医療機関では、色素沈着に使う薬などの選択肢があります。ただ、デリケートゾーンは敏感な場所なので、効果や副作用、費用について、皮膚科でよく説明を聞いてから決めてください。
質問:パートナーに色を指摘されて、つらい。
色の濃さは、人によって違うのがふつうです。体のことを否定的に言われてつらいときは、その気持ちを伝えていいのです。ボディポジティブの記事 も読んでみてください。










