旦那が妊活に協力的じゃない…温度差の埋め方と、男性の検査の話
妊活を始めたいのに、夫は乗り気じゃない。検査の話をすると黙ってしまう。そんな温度差に悩む人に向けて、協力的になれない理由、責めずに話す切り出し方、男性の検査のこと、ひとりで抱えないための相談先をまとめました。
基礎体温をつけて、排卵日を調べて、サプリも飲んで。こちらは毎日妊活のことを考えているのに、夫は「そのうちできるでしょ」。検査の話をすると、黙ってしまう。ひとりで空回りしているようで、さびしくなりますよね。
協力的じゃないのは、どうして?
私ばっかり必死で、夫はどうでもいいのかなって思っちゃう…。
そう感じるのはつらいですよね。でも、「どうでもいい」のではなく、「どうしていいかわからない」だけ、ということも多いんです。
夫が妊活に乗り気に見えない背景には、たとえばこんなことが考えられます。
- 妊娠や不妊についての知識が少なく、「自然にできるもの」と思っている
- 「自分に原因があるかもしれない」と考えるのがこわい
- 仕事が忙しく、妊活に使う時間や気持ちの余裕がない
- 「排卵日だから」と言われることが、プレッシャーになっている
どれも、あなたへの気持ちがないという意味ではありません。まずは、何が引っかかっているのかを知るところから始めましょう。
ふたりで知っておきたいこと
妊活について、思い込みと事実がずれていることがあります。
| よくある思い込み | 公的な情報では |
|---|---|
| 不妊は女性の問題 | 男性側と女性側に理由がある割合は、ほぼ半々といわれている(日本産科婦人科学会) |
| 年齢はそんなに関係ない | とくに30代後半からは妊娠する力が急に下がり、流産の確率も高くなる(こども家庭庁) |
| 何年か様子を見ればいい | 避妊せずに1年妊娠しなければ「不妊症」。年齢などによっては1年待たずに検査を(日本産科婦人科学会) |
| 不妊治療はお金がかかりすぎる | 2022年4月から、基本的な不妊治療が保険適用に。自己負担は基本3割(条件あり) |
こども家庭庁も、不妊に悩むカップルの半数近くは、男性にも原因があるといわれている、と説明しています。
話し合いの切り出し方
妊活の話は、排卵日の直前や、生理が来てがっかりしている日に始めるとこじれがちです。落ち着いている休日などに、時間をとって話しましょう。
「あなたのせいで」と感じさせる言い方は、たとえ事実を伝えたいときでも、相手を身構えさせてしまいます。「ふたりのこと」として話すのがポイントです。
男性の検査って、どんなもの?
日本産科婦人科学会によると、男性のおもな検査は精液検査です。マスターベーションで採った精液を調べて、精子の数や動き(運動率)を確かめます。
2022年4月からの保険適用には、男性不妊の治療(精巣から精子をとり出す手術など)も含まれています。
自宅で精子の状態をセルフチェックできるキットもあります。検査を受けることへの心理的なハードルを下げるきっかけにはなりますが、病院での検査の代わりにはなりません。結果にかかわらず、気になることがあれば泌尿器科や不妊治療のクリニックで相談してください。
プレッシャーでうまくいかないとき
「今日は排卵日だから」と言われると、かえってうまくいかない。そんなこともあります。
NHSは、ストレスや疲れ、お酒で、たまに勃起しない・続かないのは多くの男性にあることで、心配しなくていいとしています。ただし、何度もくり返すときは、治療できる病気のサインのこともあるので、受診をすすめています。また、ストレスはパートナーとの関係に影響し、性欲が落ちる原因にもなるとしています。
排卵日を毎回伝えるのをやめる、「今日はやめておこう」と言っていいことにするなど、ふたりのルールを見直してみてください。妊活疲れについては、妊活のタイミング、疲れた… にまとめています。
ひとりで抱えないで
- 性と健康の相談センター:こども家庭庁の事業として、都道府県・指定都市・中核市などが実施しています。不妊症や不育症など、妊娠・出産をとりまく悩みを相談できます
- 不妊治療のクリニック:カウンセラーがいる施設や、夫婦で説明を聞ける外来もあります
夫が病院に行くのを嫌がるなら、まずは自分だけでも相談に行き、医師の説明を持ち帰るのもひとつの方法です。
受診の目安
よくある疑問
質問:夫が検査を嫌がる。どう伝えればいい?
「あなたに原因があるかも」ではなく、「ふたりとも調べておけば、遠まわりしなくてすむから」と伝えてみてください。不妊の原因は男女ほぼ半々といわれていること、精液検査は痛みのない検査であることを、公的な情報と一緒に見せるのもひとつの方法です。
質問:「自然に任せたい」と言われたら?
考え方を否定せず、「いつまで様子を見るか」だけは一緒に決めておきましょう。日本産科婦人科学会は、避妊せずに1年妊娠しなければ不妊症とし、年齢などによっては1年待たずに検査をすすめています。期限を決めておくと、お互いに納得しやすくなります。
質問:温度差がつらくて、夫婦の仲までぎくしゃくしてきた…
妊活の話ばかりの毎日にならないように、妊活と関係のない時間やふれあいも大切にしてください。ふたりだけで話すとけんかになってしまうときは、相談センターやカウンセリングを使うのも、関係を守る方法のひとつです。










