妊活のタイミング、疲れた…「義務っぽさ」を減らす工夫
排卵日に合わせるセックスが、だんだん「やらなきゃいけないこと」になってしまった。そんな妊活疲れに向けて、排卵日ぴったりを狙わなくてもいい理由、義務っぽさを減らす工夫、しんどいときの相談先、病院に行く目安をまとめました。
排卵検査薬が陽性になったら、今夜は「その日」。疲れていても、気分じゃなくても、しなきゃいけない。生理が来るたびにがっかりして、また次の周期。気づけば、ふたりの時間が「作業」みたいになっていませんか。
「タイミング、疲れた」は、よくあること
排卵日が近づくと、正直ちょっと憂うつで…。こんなこと思うなんて、妊活に向いてないのかな。
そんなことはありませんよ。予定どおりにしなきゃいけないセックスが続けば、疲れるのは自然なことなんです。
妊活のセックスがしんどくなるのには、いくつか理由があります。
- 日にちが先に決まっていて、気分やムードが置いてきぼりになる
- 排卵検査薬や基礎体温の結果に、毎回一喜一憂してしまう
- 生理が来るたびに、「また今回もだめだった」と落ちこむ
- パートナーとの温度差を感じる
どれも、あなたの気持ちが弱いからではありません。
排卵日ぴったりじゃなくても大丈夫?
日本産科婦人科学会は、タイミング法を、もっとも妊娠しやすいとされる排卵の直前(排卵の1〜2日前から排卵当日)に性交するよう指導する方法、と説明しています。
いっぽうNHSは、排卵はふつう次の生理が始まる約14日前(周期の長さによる)で、そのころがもっとも妊娠しやすいとしたうえで、39歳以下で、2〜3日に1回避妊せずにセックスをしていれば、1年以内に妊娠する可能性が高いと案内しています。また、女性が40歳未満のカップルの8割以上が、定期的に避妊せずにセックスをしていれば1年以内に自然に妊娠する、としています。
義務っぽさを減らす工夫
ふたりで話して、「わが家の妊活ルール」を決めておくと、気持ちが楽になります。
- 排卵日のことを、毎回「今日だから」と宣言しない(カレンダーで共有するだけにする、など)
- 「今日は疲れているからなし」を、どちらも言っていいことにする
- 妊活と関係のない日のハグやキス、ふれあいを残しておく
- 結果の話は、生理が来た日ではなく、少し落ち着いてからにする
- 検査薬を使うのがプレッシャーなら、使わない周期をつくる
妊活の話しかしない毎日にならないように、ふたりで出かける、好きなものを食べるといった「妊活じゃない時間」も大切にしてください。
気持ちがしんどいとき
NHSは、ストレスがパートナーとの関係に影響し、性欲が落ちる原因になることがある、と説明しています。強いストレスは、排卵や精子がつくられることに影響する場合もあるとしています。
「妊活に疲れた」と口にするのは、あきらめることではありません。ひとりで抱えこまず、相談できる場所を使ってください。
- 性と健康の相談センター:こども家庭庁の事業で、都道府県・指定都市・中核市などが実施しています。不妊症や不育症など、妊娠・出産をとりまく悩みの相談ができます
- 通っている婦人科・不妊治療のクリニック:カウンセラーがいるところもあります
パートナーとの温度差に悩んでいるなら、夫が妊活に協力的じゃないときの記事 も読んでみてください。
病院に行くタイミング
日本産科婦人科学会は、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交していても1年間妊娠しない場合を「不妊症」としています。ただし、排卵がない、子宮内膜症がある、過去に骨盤腹膜炎にかかったことがある、年齢を重ねている、といった場合は、1年待たずに検査や治療を始めたほうがよいとしています。
こども家庭庁も、とくに30代後半からは妊娠する力が急に下がり、流産の確率も高くなると説明しています。
2022年4月からは、タイミング法や人工授精、体外受精などの基本的な不妊治療が保険適用になり、自己負担は基本的に3割です(年齢や回数の条件あり)。
検査を受けてみることで、「いつまでこれが続くんだろう」という先の見えない不安が軽くなることもあります。
受診の目安
よくある疑問
質問:排卵検査薬は、使ったほうがいい?
排卵のタイミングの目安がわかるので、役立てている人もいます。ただ、結果に振りまわされてつらいなら、使わない周期があってもかまいません。2〜3日に1回のペースを意識するだけでも、妊娠のチャンスはあります。
質問:毎日したほうが、妊娠しやすい?
NHSは、2〜3日に1回を目安にしています。毎日しなければいけないわけではありません。ふたりが疲れきってしまわないペースで続けることを優先してください。
質問:「その日」に限って、彼がうまくいかない…
NHSは、ストレスや疲れ、お酒で、たまに勃起しない・続かないのは多くの男性にあることで、心配しなくていいとしています。プレッシャーが原因になっていることもあるので、責めずに「今日はやめておこう」と言えると楽になります。何度もくり返すときは、泌尿器科に相談してみてください。










