デリケートゾーンのにおい、ドラッグストアのケアで足りる?

5分で読める
ケア用品とタオルを確認する成人女性

デリケートゾーンのにおいが気になって、ドラッグストアでケア用品を探している。洗浄料、シート、スプレー、市販のカンジダの薬。それぞれでできることと、できないことを整理しました。受診したほうがいいにおいの目安もまとめています。

生理のあとや汗をかいた日、デリケートゾーンのにおいが気になる。ドラッグストアに行くと、ソープやシート、スプレーがずらり。どれを選べば、においはなくなるんだろう…。

そもそも、においはあるもの

ふだんのにおいなら、洗いすぎる必要はありません。
ふだんのにおいなら、洗いすぎる必要はありません。

厚生労働省の事業「ヘルスケアラボ」によると、正常なおりものにも、かすかに甘酸っぱいにおいがあります。汗をかいた日や生理中に、いつもより気になるのも自然なことです。

読者

自分のにおいが気になって、人に近づくのがこわいんです…。

編集部

まったくにおわない体はありませんよ。ふだんのにおいなら、洗いすぎないことのほうが大切なんです。いつもと違うにおいのときだけ、受診を考えましょう。

においが強くなりやすいのは、汗をかいて蒸れた日や、生理用品を長くつけていた日です。MSDマニュアルも、かゆみやおりものの悩みがあるときのセルフケアとして、綿の下着を着ること、香料の入っていない石けんや洗剤、トイレットペーパーを使うことをあげています。まずは、蒸れにくい下着と、生理用品をこまめに替えることから始めてみてください。

ドラッグストアのケア用品、それぞれでできること

洗浄料で洗うのは外側だけにし、やさしく洗いましょう。
洗浄料で洗うのは外側だけにし、やさしく洗いましょう。
ケア用品できること気をつけたいこと
デリケートゾーン用の洗浄料外側をやさしく洗う洗うのは外陰部まで。香りの強いものは刺激になることも
香り付きのシート・スプレー一時的にさっぱりさせる香料が刺激になることがある。においの原因は治らない
腟洗浄(ビデなど)―腟の中を洗うと、かえってトラブルの原因になることがある
市販の腟カンジダの薬以前に診断された腟カンジダの再発に使う初めての症状には使わない。においだけの悩みには向かない
おりものシート下着の汚れを防ぐこまめに替える。長時間つけっぱなしにしない

洗浄料は「外側だけ、やさしく」

イギリスの国民保健サービス(NHS)は、外側の肌を、ぬるま湯と香りのないマイルドな石けんでやさしく洗うようすすめています。ヘルスケアラボも、デリケートゾーン専用の洗浄料を使うか、ぬるま湯でさっと洗う方法を紹介しています。

いっぽうで、石けんで洗いすぎたり、トイレのたびに洗浄機を使ったりすると、もともといる菌まで洗い流して、肌も乾燥してしまうとしています。洗ったあとは、やわらかいタオルで押さえるように水けをとりましょう。洗い方のくわしい手順は デリケートゾーンの洗い方 にまとめています。

香り付きのシートやスプレーは、ほどほどに

NHSは、香り付きの石けんやデオドラント、香り付きのシートを避けるようすすめています。MSDマニュアルも、女性用の衛生スプレーなどは使わないことを、かゆみやおりものの悩みがあるときのセルフケアとしてあげています。においを香りで隠しても、原因がなくなるわけではありません。

腟の中は洗わない

市販のカンジダの薬は「再発」のためのもの

市販の腟カンジダの薬は、以前に医師から腟カンジダと診断・治療を受けたことがある人が、再発したときに使う薬です。薬剤師の説明を受けて買います。初めての症状のときは、まず婦人科へ。静岡県薬剤師会が紹介している薬では、3日使っても良くならないとき、6日使っても治らないときは受診するよう案内されています。使い方は、薬ごとの説明書で確かめてください。

そのにおい、病気のサインかも

いつもと違うにおいが続くときは、婦人科で相談しましょう。
いつもと違うにおいが続くときは、婦人科で相談しましょう。

MSDマニュアルやNHSによると、次のようなにおいやおりものは、腟の病気で見られることがあります。

  • 魚のような生臭いにおい、灰色や黄緑色のサラサラしたおりもの:細菌性腟症
  • 生臭いにおいと、黄緑色の泡っぽいおりもの:トリコモナス腟炎(性感染症)
  • 強い悪臭と、量の多いおりもの:タンポンの取り忘れなど、腟の中の異物

とくに、生理が終わったあとに強いにおいがしてきたら、タンポンを入れたままになっていないか思い出してみてください。自分で取り出せないとき、取り出せたか自信がないときは、恥ずかしがらずに婦人科へ。

おりものの色ごとの見分け方は おりものの色とにおいの早見表 にまとめています。

受診の目安

かゆみや痛み、おりものの変化があるときは、婦人科を受診しましょう。
かゆみや痛み、おりものの変化があるときは、婦人科を受診しましょう。

よくある疑問

生理中は、ナプキンやタンポンをこまめに替えましょう。
生理中は、ナプキンやタンポンをこまめに替えましょう。

質問:デリケートゾーン用のソープじゃないとダメ?

答え:

必ずしも専用のものでなくてかまいません。NHSは、香りのないマイルドな石けんで外側をやさしく洗うようすすめています。しみたり赤くなったりしたら、使うのをやめましょう。

質問:生理中のにおいが気になる。

答え:

ナプキンやタンポンをこまめに替えることが大切です。ヘルスケアラボは、生理用品を替えずに長く使うと、かゆみやかぶれ、おりものの異常につながることがあるとしています。

質問:パートナーに、においを指摘された。

答え:

ふだんのにおいなら、洗いすぎる必要はありません。ただ、魚のようなにおいなど、いつもと違うにおいが続くときは、病気のサインのこともあるので受診を。性感染症が関係することもあるので、必要ならパートナーも一緒に検査を受けましょう。

参考にした情報

気になる変化については、参考にした医療・公的機関の情報も確認できます。
気になる変化については、参考にした医療・公的機関の情報も確認できます。