セックスのイメージ、同じだと思ってた?調査で見えた答えの差

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異なる色の吹き出しを浮かべながら、落ち着いて会話する服を着た成人ふたり

セックスと聞いて浮かぶのは、スキンシップ、心地よさ、それとも別のこと?ジョイセフの2025年調査から30〜64歳の回答を紹介します。数字に見える違いと共通点を手がかりに、ふたりの期待を言葉にしてみませんか。

「好きな人とすることだから、きっと同じように考えているはず」。そう思っていたのに、話してみたら少し違った。セックスという同じ言葉から、相手は何を思い浮かべているのでしょう。

同じ言葉でも、思い浮かべることは違うかもしれない

同じ言葉から、ふたりが同じイメージを思い浮かべるとは限りません。
同じ言葉から、ふたりが同じイメージを思い浮かべるとは限りません。

近くにいる安心感、心地よさ、愛情の確認。ひとつの言葉に、いくつかの意味を重ねていることもありそうです。自分の中でも「今日はゆっくり話したい」「触れ合う時間がほしい」と、その日に大切にしたいことは変わるかもしれません。

読者

一緒にいる時間が長ければ、言わなくても伝わると思ってしまいます。

編集部

「わかっているつもり」のことほど、軽く聞いてみてもよさそうです。答えをそろえる必要はありません。

今回取り上げるのは、国際協力NGOジョイセフの「性と恋愛 意識調査2025」です。公開グラフの「セックスってどんなイメージ?」という問いを、ふたりの会話のきっかけとして読んでいきます。

たとえば、一緒に過ごす時間を楽しみにしている気持ちは同じでも、話を聞いてほしいのか、スキンシップをしたいのかは、聞くまでわかりません。調査の選択肢を相手に当てはめるより、「自分にはどんな言葉が近いかな」と考えるところから始めてみてください。

どんな人に聞いた調査?今回は30〜64歳の回答を見ます

今回は、2025年調査の30〜64歳の回答を見ていきます。
今回は、2025年調査の30〜64歳の回答を見ていきます。

調査は2025年5月16〜19日に、国内在住の15〜64歳(高校生以上)9,018人を対象にWebで実施されました。この記事で扱うのは、そのうち30〜64歳の4,060人の集計です。15〜29歳の数字は混ぜていません。

30〜64歳の内訳は、男性1,950人、女性1,950人、その他160人。性別区分は回答者が選んだものです。「その他」という表記も調査に合わせています。この区分だけから、一人ひとりの性自認や性的指向を詳しく知ることはできません。

調査元は、男性・女性について地域と性別・年代の構成を考慮して回答を集め、その他は年代ごとに目標数を設定したと説明しています。全国のすべての人の気持ちを、そのまま表す数字としては扱わないようにしましょう。

選ばれたイメージには、違いも共通点も

回答の差とともに、共通して選ばれているイメージにも目を向けてみましょう。
回答の差とともに、共通して選ばれているイメージにも目を向けてみましょう。

30〜64歳の公開グラフでは、男性の1位は「気持ちいい」(51.3%)、女性の1位は「スキンシップ」(45.2%)でした。女性では「子づくり」(29.2%)が2位です。その他の区分では「スキンシップ」(41.3%)が1位になっています。

ここだけを見ると、性別による違いが目立つかもしれません。でも、「スキンシップ」は男性でも41.2%で2位。上位の顔ぶれが違っても、共通して選ばれた項目があります。

下の図は、3区分すべての上位5項目に載っている同じ3項目を抜き出し、編集部で作成したものです。全選択肢の比較や、性別ごとの順位表ではありません。

30〜64歳の複数回答では、スキンシップは男性41.2%、女性45.2%、その他41.3%でした。
30〜64歳の複数回答では、スキンシップは男性41.2%、女性45.2%、その他41.3%でした。
イメージの選択肢男性女性その他
スキンシップ41.2%45.2%41.3%
愛をたしかめ合える29.4%24.4%25.6%
愛が深まる30.1%23.7%21.9%

対象は各区分とも30〜64歳、複数回答です。調査概要に記載された各区分の人数は、男性・女性がそれぞれ1,950人、その他が160人です。出典:ジョイセフ「性と恋愛 意識調査2025」性・セックスの意識、設問②。

図と表には、原グラフで確認できた値だけを使いました。上位5項目にない選択肢も、「誰も選んでいない」という意味ではありません。たとえば女性のグラフに「気持ちいい」が載っていないことから、その割合を0%にしたり、女性は心地よさを求めないと考えたりすることはできません。

「あなたはどう思う?」から話すための言い方

調査の答えを当てはめず、今の気持ちを言葉で確かめましょう。
調査の答えを当てはめず、今の気持ちを言葉で確かめましょう。

ここからの問いかけは、調査の回答や体験談ではなく、編集部からの提案です。落ち着いて話せるときに、答えやすそうなものをひとつ選んでみてください。今すぐ答えなくてもよい、と添える方法もあります。

まだお互いの考えを話したことがないとき

「この記事を読んで、自分は安心できる時間が大事だなって思った。あなたは、どんな時間だとうれしい?」

相手を質問攻めにするより、自分の考えを少しだけ先に伝える形です。記事を一緒に読むのが気恥ずかしければ、数字を持ち出さずに「ふたりの時間で大事にしたいことってある?」でもかまいません。

期待が違うと気づいたとき

「私は、まずゆっくり話せるとうれしい。あなたが大事にしたいことも聞かせてほしいな」

違いがわかった時点で、どちらが正しいかを決めなくて大丈夫です。「今日は話す時間を作る」「続きは別の日にする」など、今のふたりが無理なく選べる過ごし方を考えます。したい頻度の違いが中心なら、性欲の差を話し合うヒントも参考になります。

今日はしたくないとき

「あなたと過ごしたい気持ちはあるけれど、今日はセックスはしないで過ごしたい」

普段どんなイメージを持っているかと、今その行為を望んでいるかは別です。セックスを愛情表現と考えていても、応じる義務はありません。理由を詳しく説明したり、代わりの触れ合いを約束したりしなくても大丈夫です。

RAINNは、同意は自発的で、その都度確かめるものだと説明しています。途中で気持ちを変えることもでき、沈黙を同意とはみなしません。具体的な確認のしかたは、ふたりの同意と境界線を話す記事で紹介しています。

この調査だけでは、相手の本音や理由はわかりません

集団の回答だけでは、目の前の相手の気持ちや理由はわかりません。
集団の回答だけでは、目の前の相手の気持ちや理由はわかりません。

この数字が教えてくれるのは、調査時点で、その選択肢を選んだ人の割合です。実際にどんな時間を過ごしたか、満足しているか、相手と気持ちが一致しているかまで示しているわけではありません。

男女の集計は、同じカップルのふたりを組にして比べた結果でもありません。「男性と女性で数字が違うから、私たちもすれ違っているはず」とは言えません。人数が異なる区分を比べるときも、小さな差を大きな意味に変えないようにしたいところです。この記事では統計的な有意差の判断をしていません。

また、「スキンシップ」と「愛が深まる」を同じ人が選んだかどうかは、この公開グラフだけではわかりません。別の設問にある「希望について話したことがある」という回答と結びつけて、話していない人ほどイメージがずれる、といった原因を推測することもできません。

回数の平均やほかの人の答えが気になるときは、セックスの頻度を調査データから考える記事へ。どの数字を見るときも、自分たちが心地よく過ごせているかを置き去りにしないでください。

参考にした情報

調査の数字は、対象や質問の条件と一緒に確認しましょう。
調査の数字は、対象や質問の条件と一緒に確認しましょう。

情報確認日:2026年10月16日。個人の気持ちや関係性を診断する記事ではありません。数字をきっかけに、今の自分が大切にしたいことを言葉にしてみてください。