潮吹きってなに?おしっことの違いと、できなくても気にしなくていい理由
潮吹きって本当にあるの?おしっこなの?できない私はおかしい?潮吹きと「女性の射精」の違い、研究でわかっている液体の正体、どれくらいの人に起こるのか、できなくても気にしなくていい理由と、尿もれとの見分け方をまとめました。
動画や漫画でよく見る「潮吹き」。本当にあるの? 正体はおしっこ? できない私は、感じ方が足りないの? 気になっても、なかなか人には聞けませんよね。
潮吹きと「女性の射精」は、別のもの
性的な刺激やオーガズムのときに出る液体には、2種類あると考えられています。国際性機能学会(ISSM)や、研究をまとめた2013年の論文をもとに整理すると、次のとおりです。
| 女性の射精 | 潮吹き | |
|---|---|---|
| 見た目 | 白っぽい、または灰色の、とろっとした液 | 透明でさらっとした液 |
| 量 | 少量 | まとまった量 |
| 出るタイミング | おもにオーガズムのとき | オーガズムに限らず、興奮しているときにも |
| どこから | 尿道のまわりにあるスキーン腺 | おもに膀胱 |
2つが同時に起こることもあります。どちらも、腟の中が濡れる「潤い」とは別のものです。
潮吹きって、AVだけの話だと思ってました…。
実際に起こる人もいるんです。ただ、映像の中のような量や頻度が「ふつう」というわけではありませんよ。起こらない人も多いんです。
正体は、おしっこなの?
フランスで2015年に発表された研究では、性的な刺激で潮吹きが起こるという女性7人を調べました。
- 刺激の前にトイレに行き、超音波で膀胱が空なのを確かめた
- 刺激を続けると、潮吹きの直前には膀胱にたまっていた
- 潮吹きのすぐあとには、膀胱がまた空になっていた
- 出た液体の成分は、尿とほぼ同じだった
研究者は、潮吹きは「ほとんどが性的な刺激のあいだに思わず出る尿」だとしています。ただ、7人中5人では、スキーン腺から出るとされる成分も少し混ざっていました。
ただし、これは、もともと繰り返しまとまった液体が出ると申告した7人を調べた小規模な研究です。すべての人の液体を調べた結果でも、練習すれば起こせると示した研究でもありません。目で見た量や色だけでは、潤い・潮吹き・困っている尿もれを確実に区別できません。
どれくらいの人に起こるの?
はっきりした数字はわかっていません。2013年の論文は、女性の射精を経験する人の割合を10〜54%としていますが、多くはアンケートによるもので、液体を実際に確かめた例は少ないとしています。ISSMは10〜70%と、さらに幅のある数字を紹介しています。
また、出ても少量で、膀胱のほうに流れて本人が気づかないこともある、とISSMは説明しています。
液体が出ることを、前向きに受け止めている人もいます。「性的な刺激で液体が出る」と感じている女性320人にオンラインで聞いた調査(2013年発表)では、液体は「水のように透明」という答えが83.1%でした。そして、本人の78.8%、パートナーの90.0%が、性生活をゆたかにするものと受け止めていました。出る人にとっても、出ない人にとっても、恥ずかしがることではないのです。
できなくても、気にしなくていい理由
ISSMは、射精が起こらない女性もいて、それはまったく普通のことだとしています。2013年の論文も、液体が出ることは、女性のオーガズムに典型的なものではないとまとめています。
「潮吹きできる=よく感じている」わけではありません。出ても出なくても、気持ちよさや体の価値は変わらないのです。パートナーに「潮吹きさせたい」と言われてプレッシャーを感じるなら、「できなくても普通らしいよ」と伝えてみてください。痛いことや、気が進まないことを続ける必要はありません。
出たときに困らない準備
試してみたい人も、出たら困るという人も、先に準備しておくと安心です。
- 先にトイレをすませておく
- タオルや防水シーツを敷いておく
- 「出そう」と思ったときに、がまんしてもしなくてもいい
出ることを目標に水をたくさん飲んだり、排尿をがまんしたり、痛い刺激を続けたりする必要はありません。ここで紹介した研究は、そうした練習の安全性や効果を確かめたものではありません。「タオルを敷く」「途中で止める」くらいの準備で、心地よさを優先してください。
刺激の基本は 指でGスポットを探してもわからないときの記事 や クリトリスとGスポットの同時刺激の記事 にまとめています。どちらも、強く押せばいいわけではありません。痛みが出たらやめましょう。
尿もれとの違いは?
2013年の論文は、セックスのときの尿もれ(性交時尿失禁)と、女性の射精や潮吹きを分けて論じています。挿入のときにもれるものと、オーガズムのときにもれるものがあり、挿入時のものは、咳やくしゃみでもれる「腹圧性尿失禁」と関連することが多いとしています。自分で病名を決めるより、困っていることがあれば診察で相談してください。
たとえば「性的な刺激のときに出たけれど、日常生活では困っていない」場合と、「くしゃみでももれ、外出中もパッドが必要」な場合では、相談したい内容が違います。いつ起こるか、痛みや排尿の変化もあるか、生活にどれくらい支障があるかをメモすると、医師に伝えやすくなります。液体を出せるかどうかより、苦痛や困りごとを目安にしましょう。
受診の目安
よくある疑問
質問:量が多くて、びっくりした。
性的な刺激のときにまとまった量が出る人もいます。ただし、量だけで原因は判断できません。痛みや血が混じる、排尿の変化がある、繰り返して困るときは受診を。シーツはタオルや防水シーツで備えられます。
質問:出そうになると、つい止めてしまう。
止めてもかまいません。出すことも、止めることも、あなたが選んでいいことです。「出したほうがいい」というものではないので、心地いいほうを選んでください。
質問:練習すれば、できるようになる?
できるようになるとは限りません。起こらない人も多く、それで普通です。試してみたい人は、強さより「痛くないこと」を大切に。できなくても、気持ちよさは変わりません。
参考にした情報
2026年10月18日、研究の対象人数と限界、尿もれで困る場合の相談目安を再確認しました。割合の数字は調査ごとの定義や対象が異なり、自分が出せるかを予測する数字ではありません。
- ISSM: Do Women Ejaculate?
- Salama S, et al. Nature and origin of "squirting" in female sexuality. J Sex Med. 2015(PubMed)
- Pastor Z. Female ejaculation orgasm vs. coital incontinence: a systematic review. J Sex Med. 2013(PubMed)
- Wimpissinger F, et al. International online survey: female ejaculation has a positive impact on women's and their partners' sexual lives. BJU Int. 2013(PubMed)










