寝不足で性欲が落ちる?睡眠と性欲の関係と、まず休むことの大切さ

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最近、疲れてそんな気分になれない。それは気持ちの問題ではなく、睡眠が足りていないせいかもしれません。睡眠と性欲の関係を調べた研究、厚生労働省の睡眠ガイドがすすめる眠り方、パートナーへの伝え方、相談の目安をまとめました。

仕事や家事、育児でくたくた。ベッドに入ったら、とにかく眠りたい。パートナーに誘われても、そんな気分になれない…。そんな自分を責めていませんか。

睡眠と性欲、研究ではどうなっている?

アメリカの大学で女性171人に14日間の記録をつけてもらった研究(2015年)では、睡眠時間が長かった翌日ほど、性欲が高い傾向がありました。睡眠が1時間長くなると、パートナーとセックスをする見込みが14%上がったと報告されています。

アメリカのメイヨー・クリニックで、更年期や性の悩みで受診した女性3,433人(平均53歳)を調べた研究(2021年)では、眠りの質が悪い人は、性機能の悩みがある割合が1.48倍でした。こちらでは、睡眠時間の長さより、眠りの質のほうが関係していました。

男性でも、20代の10人が8日間、1日5時間の睡眠で過ごしたところ、日中のテストステロン(性欲に関わるホルモン)が10〜15%下がったという報告(2011年)があります。

読者

疲れてるだけなのに、彼に悪いなって思っちゃって…。

編集部

疲れていれば、その気になれないのは自然なことなんです。あなたの気持ちが足りないわけじゃありませんよ。まずは、ちゃんと眠れているかを見直してみませんか。

性欲が落ちる理由は、睡眠だけじゃない

イギリスの国民保健サービス(NHS)は、性欲が落ちるよくある原因として、次のようなものをあげています。

  • パートナーとの関係の問題
  • ストレス、不安、うつ
  • 妊娠・出産(ホルモンの変化や、育児の疲れやストレス)
  • 年齢とともに、とくに更年期にホルモンが減ること
  • 血圧の薬や抗うつ薬など、飲んでいる薬
  • ホルモンを使う避妊法
  • お酒の飲みすぎ

NHSは、心臓病や糖尿病などの持病が性欲に影響することもある、としています。睡眠不足は、こうした原因と重なっていることもあります。いくつか当てはまるなら、「眠れば全部解決」と思いつめず、ひとつずつ見ていきましょう。

まずは、睡眠を整える

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、大人に向けて次のようにすすめています。

  • 必要な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安に確保する
  • 朝起きたときに「よく休めた」と感じられるか(睡眠休養感)も大切にする
  • 眠りの不調が続くときは、生活習慣を見直しつつ、病気が隠れている可能性にも気をつける

眠りやすくするために、ガイドは次のような環境づくりもすすめています。

  • 日中はできるだけ日光を浴びる。体内時計が整い、夜に眠りやすくなる
  • 寝室にはスマートフォンやタブレットを持ちこまず、できるだけ暗くして寝る
  • 寝室は暑すぎず寒すぎない温度に。寝る1〜2時間前にお風呂で体を温める
  • できるだけ静かな環境で、リラックスできる寝間着や寝具を使う

寝る前のスマホをやめて、ふたりで話す時間にあてると、ふれあいのきっかけになることもあります。

休日の寝だめで取り返そうとしても、平日の日中の眠気は完全には解消できない、という報告もあるそうです。まとめて寝るより、ふだんの睡眠時間を少しずつ確保するほうが近道です。

パートナーに伝えるとき

性欲が落ちている理由が疲れや眠気なら、それを言葉にして伝えるだけで、すれ違いが減ります。

  • 「あなたが嫌なわけじゃなくて、今は眠くて」
  • 「週末、ゆっくり寝られた日にしたいな」
  • 「家事を少し代わってくれたら、余裕ができると思う」

断り方に迷ったら 「今日はしない」のやさしい伝え方、ふたりの性欲の差が気になるなら 性欲の差の記事 も読んでみてください。産後の睡眠不足で遠のいている人は 産後レスのデータの記事 も参考になります。

受診・相談の目安

よくある疑問

質問:休日に寝だめすれば大丈夫?

答え:

厚生労働省のガイドでは、休日の寝だめでは平日の日中の眠気は完全には解消できず、メリットはとても限られるという報告が紹介されています。ふだんの睡眠時間を確保するほうが大切です。

質問:寝る前にお酒を飲むと、リラックスしてその気になれる?

答え:

お酒で眠りやすくなったように感じても、寝酒は眠りの質を悪くするおそれがあります。また、NHSは、お酒の飲みすぎを性欲が落ちる原因のひとつにあげています。

質問:よく眠れているのに、性欲がない。

答え:

性欲には、ホルモンだけでなく、ストレスや関係、体調など、いろいろなことが関わります。性欲に「ふつう」の基準はないので、困っていなければ問題はありません。つらいときは婦人科や心療内科で相談できます。

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